五社(ごしゃ)について
 
 いずれも『新編 武蔵風土記』に記載されている神社です。
詳しい御由緒はわかっていませんが、古くから信仰を集めています。
 
・石神社
◇御祭神
  少彦名命(すくなひこなのみこと)
 
◇御神徳
 少彦名命は天地開闢の際に現れた造化三神の一柱である神皇産霊神(かみむすびのかみ)の子どもとされ、医薬、病気平癒、温泉、酒造の神として知られています。喘息・百日咳などの病でお困りの方には、二体一組のしゃもじをお渡ししております。一体を石神社にお供えし、もう一体は日常で使っていただき病の完治をお祈りしていただきます。
 
・白山神社
◇御祭神
 白山姫命(しらやまひめのみこと)
 
◇御神徳
 石川県に鎮座する白山比口羊神社の御分社です。昔、歯の病気は「歯くさ」と言われており、歯くさが無いという意味の「歯くさ無」が「白山(はくさん)」に通じることから、歯の神として信仰されるようになりました。また、同様の語呂合わせで「無し」が「梨」に転じ、梨を奉納して病気の完治を祈ったとされています。現在では、季節ものである梨の代わりに絵馬を奉納していただいております。
 
・稲荷神社
◇御祭神
 保食神(うけもちのかみ)
 
◇御神徳
 京都府に鎮座する伏見稲荷大社の御分社であり、旧八王子市内では一番東側にある稲荷社だといわれております。昔から商業の神とされ、多くの方々から信仰を集めています。稲荷といえば狐が有名ですが、狐は神ではなく神の使いであり、油揚げも狐の好物だからということではなく、色が狐色であるために供えられるようになったそうです。
 
・御嶽神社
◇御祭神
国常立尊(くにとこたちのみこと)
 
◇御神徳
 長野県の御嶽山に鎮座する御嶽神社の御分社です。御嶽山は見晴らしがとても良いことから、御祭神である国常立尊は眼病除けの神とされ、昔から緑内障・白内障・目のかゆみ・爛れ目・かすみ目・痛みなど眼病を患った方が、両目を表した「めめ」の文字が書かれた絵馬を納め病気平癒を祈願しました。今日では主に花粉症完治のために参拝される方が多くいらっしゃいます。
 
・第六天神社
◇御祭神
 面足尊(おもだるのみこと)
 惶根尊(かしこねのみこと)
 
◇由緒・御神徳
 御祭神である面足尊と惶根尊は古来より足腰の神とされ、以前は旅をする方が足腰を心配し、履物や杖を納めて旅路の安全を祈りました。今日では関節痛・手足のしびれ・腰痛(リウマチ・ヘルニア)など、腰や手足の病気にお悩みの方が多く参拝され、草履と杖が組まれた「願い杖」を奉納していただいております。
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