泣き相撲の必勝ハチマキの作り方と意味
赤ちゃんの健やかな成長を祈る行事として知られる「泣き相撲」。その中でひときわ目を引くのが、赤ちゃんが頭に巻く「必勝ハチマキ」です。
このハチマキは単なる飾りではなく、安産祈願の腹帯に由来していることをご存じでしょうか。由来や意味を知ったうえで作ると、より深い祈りが込められます。
泣き相撲ハチマキの由来
昔から妊婦さんは戌の日に「岩田帯(いわたおび)」と呼ばれる晒し布を巻き、母子の無事を願いました。出産後、その腹帯は役目を終えますが、命を守ってくれた布を捨てるのは忍びないもの。その一つが「必勝ハチマキ」です。安産祈願の布が「これからの健やかな成長を願う布」へと形を変えることで、命のバトンを受け継ぐ意味が込められています。

必勝ハチマキの材料と準備
泣き相撲のハチマキは、家庭でも簡単に手作りできます。用意するものは以下の通りです。
- 布(晒しや木綿。長さ80〜100cm、幅5cm程度)
- 布用ペン、墨、または油性マーカー又は筆
- 裁ちばさみ
- アイロン(端処理用)
伝統的には安産祈願で用いた腹帯を再利用しますが、現代では新しい布を使っても問題ありません。晒しは軽くて丈夫、通気性も良いので赤ちゃんにも安心です。
まず全体を75㎝ほどの長さに切って✂️
半分に折ったあと
三分の一に畳んでいきます……


アイロンを当ててもきれいに仕上がります
『必勝』と書いてできあがりです🔥

当日にお持ちいただければ社務所にて真ん中の印も押しますよ

お相撲終了後は額に印を押すので
はちまきはずらして頭につけてください
泣き相撲の必勝ハチマキは、安産祈願の腹帯から受け継がれたお守りであり、子どもの健やかな成長を願う祈りが込められています。家庭で簡単に作れるので、ぜひ由来を知った上で手作りしてみてください。